プロジェクト説明

この笑顔の原始人が手にしている石斧を、「素晴らしい道具だ」なんて思っている人は世界中探してもまずいないでしょう。大半の人は、「マンモスを倒すためのものだ」と思っています。ところが、この石斧、「計り知れない能力をもつ木工道具」だったのです。私もつい最近まで、「石斧なんて、ただの石コロみたいなものさ」と思っていました。そんな私が、なんと石斧にやみついてしまったのです。実際に石斧をつくり、丸太に打ち込んでみたのです。その瞬間、天地がひっくり返るほどの衝撃を受けました。その後、石斧でのものづくりを通じて、さらに魅了されてしまったのです。終いには「縄文大工」を名乗るほど、私の人生を激変させた道具となったのです。

 みなさんに、ぜひ観ていただきたい動画があります。2020年夏、山梨県の西湖キャンプ場ノームで行った「丸木舟づくり」の模様です。この動画をご覧になりながら、「Jomonさんがやってきた」プロジェクトが、どのような感じで全国47都道府県のキャンプ場で開催されるのかを想像していただきたいのです。子どもたちが自分で石斧をつくり、杉の巨木の命をいただき、大海を航海できる超高性能な丸木舟を全国のキャンプ場を巡りながらつくり上げてゆく、この世界初となる試みが「Jomonさんがやってきた」プロジェクトなのです。このプロジェクトは皆さんの尊いご寄付で成り立ちます。応援、よろしくお願いいたします。

~すべての生き物をおもいやる「優しい心」を育てるために~

Jomonさんがやってきた!を一言で伝えると、「人類が最初に発明した石おのという道具で丸木舟をつくる」こと。さらに踏み込めば、「人類にとって道具とは何か」を子どもたちと一緒に考えるプロジェクトです。

 道具は、暮らしを支えてくれる大切なものですが、この道具のことを私たちはどれほど理解しているでしょうか。「道具は便利なものだから使用する」、人間なら誰しも思うことです。しかし、その便利さが人間以外の生き物たちを苦しめているとしたら・・・。

 私たちは道具を使いものをつくる唯一無二の人間として、この道具の使い方を考え直す必要があると思います。なぜなら人類は、すべてのものを想いやることができる優しい心の持ち主だからです。Jomonさんがやってきたプロジェクトを通じて、地球上のすべてのものが「楽しく仲良く面白く暮らせるものづくり」を未来を担う子どもたち、そしてあなたのお力と共につくり上げていきましょう。

【 寄付のお願い】
クラウドファンディング挑戦中!
目標金額 2,700万円

本プロジェクトは皆様からの寄付で実現します!
どうか皆様の力をお貸しください。

〈資金集め〉
SNS活用によるクラウドファンディング、ご寄付・ご協賛を 3 回に分けて実施。

1回目/Part1~木の命をいただく~

2021年4月〜2022年4月まで650万円

2回目/Part2~丸木舟づくり全国ツアー~

2022年5月〜2023年5月まで1,600万円
(小計 2,250万円)

3回目/Part3~原始航海体験~

2023年6月〜2023年12月まで450万円
(合計2,700万円)

〈資金の使い道〉
2021年1月~2023年12月までの期間中における広報活動、情報公開、映像記録にかかる費用はその他経費に含まれます。
Part1/合計650万円
【用途】
・杉の巨木の購入費…200万円
・夏休み伐採体験教室(全3回実施)…150万円
・杉の丸太の運搬(愛知県から山梨県へ)…50万円
・スタッフ人件費…100万円
・全国ツアー準備…50万円
・その他経費…100万円
Part2/合計1,600万円
【用途】
・全国ツアー(キャンプ場使用料)…200万円
・4tユニック車レンタル(1年間)…250万円
・交通費…150万円
・人件費(12ヶ月×3名分)…600万円
・その他経費…400万円
Part3/合計450万円
【用途】
・原始航海体験教室…50万円
・4tユニック車レンタル(3ヶ月)…70万円
・交通費(沖縄県から山梨県まで)…30万円
・人件費、宿泊費(3ヶ月×3名分)…200万円
・その他経費…100万円

Jomonさんがやってきた!
クラウドファンディング

●寄付方法

【寄付方法】
 クレジットカードなどのオンライン決済や銀行振込で寄付が可能です。詳細は「寄付のお申込み・体験教室お申込み」ページからお願いいたします。

【寄付のお願い】
 今回の「Jomonさんがやってきた!」プロジェクトの活動は、皆さまからのご支援で成り立ちます。どうか、皆さまのお力をお貸しくださいますようお願い申し上げます。

【参加資格について】
 Part1、Part2、Part3への参加は無料です。事故やお怪我をされたさいの責任は負いかねますので、保険対応は各自でお願いいたします。【対象年齢】 5歳~19歳まで(※原始航海は10歳~19歳までとなります。)

◎企業団体様向け(リターン)
 ●30万円・・・縄文大工の企業研修講演(要相談)

Jomonさんがやってきた!
<プロジェクト概要>

〈本来の子どもの「三拍子遊び(ドキドキわくわくハラハラ)」ができる社会環境の実現〉

一昔前の子どもたちは、野山を駆け巡り折り込み式のナイフをポケットに忍ばせ、棒や竹を削り弓矢や槍、竹とんぼや竹馬などの遊び用具を作ったりしたものです。さらに大きなものとしては秘密基地や筏などもつくった方もいらっしゃるでしょう。

 一昔前の大人たちも、「子どもは外で遊びながらいろんなことを学び成長していくものだ」という考え方が主流であったと思います。では、今の子どもたちを取り巻く社会環境を考えてみましょう。昔のように、自然の中で自由に遊べることは皆無であると言っても過言ではない状況にあると思います。いつの間にか子どもたちを危険な要素のあることから遠ざけてしまい、安全なことしかさせない社会になっていると感じます。それと同時に「遊びより学校の勉強を一生懸命にやってほしい」という大人側の考え方が、子どもたちの遊びを閉ざすものとなったのではないでしょうか。そして、子供自体も社会の厳しい制約の中でストレスが溜まり、そのはけ口が「ゲーム遊び」になっているのではないでしょうか。

〈縄文大工として伝える丸木舟づくりがプロジェクトに〉

子どもは自然の中で楽しく遊ぶことができる達人です。大人が放っておいても3拍子(ドキドキわくわくハラハラ)揃った遊びを自ら探してやってのけます。逆に大人が手を差し伸べない遊びの世界にこそ、成長の鍵があるのかもしれません。大人が「子どもたちに遊びを体験させてあげたい」なんて思うことはおこがましい話なのです。しかし、今の子どもたちは昔の子どもと違い、生き物がたくさんいる豊かな自然や遊びを共に作り上げる仲間などが身近にいなくなりました。また、その遊びを野良仕事をしながら温かく見守る大人たちもいなくなり、昔のような恵まれた環境を失ってしまったのです。この様な中で、ただ子どもたちを自然の中へ放り投げても何をしていいのか分からず、一番身近にあるゲームを手にしてしまうのが関の山です。このような現状の中で子供たちの遊び心にスイッチを入れるには、大人側の心遣いが必要なのです。例えば、「竹とんぼや竹馬などのものづくりを体験するとき、そのつくり方をよく理解して子どもたちに伝えることができる大人がいなければ形にならない」といったことです。

 しかし、残念なことにそのような知識と技術を持っている大人が非常に少数なのです。なぜなら、私たち大人も機械文明の中にどっぷりと浸り、学校の勉強を中心として育ってきた世代だからです。そして、「この3拍子揃っている遊びが何であるのか」といったことを大人自身が忘れてしまっているのです。むしろ、このプロジェクトは大人たちの心の中に眠ったまま存在する、「本来の遊びへの好奇心を呼び覚ましてくれるもの」となるかもしれません。幸運にも私は、縄文大工という仕事を通してこの好奇心にスイッチを入れてもらえたのです。まだまだ未熟な縄文大工ではありますが、今までの経験を生かし、原始時代の丸木舟づくりを通して、3拍子揃ったものづくりを子どもたちに伝えたいのです。

Jomonさんがやってきた!プロジェクト

Part1. 木の命をいただく(参加無料)

〈原始時代の丸木舟づくりを通して子どもたちと考えたいこと〉

JomonさんがやってきたPart1で最初にやることは、自分の石斧を作ること。次は、その石斧で、数百年の歳月を生き抜いてきた、その山の主(杉の巨木)の命をみんなでいただくことです。この作業は、2021年8月の夏休み期間を利用し、畏れ敬い木と心を通わせながら、命とじっくり向き合います。

 「生きることは、他の命をいただくこと」。この耐え難い残酷な行為を通して、「なぜ人間は石斧を手にし、木の命をいただいたのか」という原点の問いをみんなで考えたいのです。

 古代文明が滅びたのも、森の木を乱伐したことが原因だとする説があります。文明を維持するための自らの行為が、滅亡の結果となったのです。同じ過ちを繰り返さないよう、「森が滅べば、全生命が滅ぶ」という生態系のシステムを理解しながら、石斧を入れていきたい。この原理こそ、持続可能な暮らしを生み出す、重要な指針となるからです。

Part2. 全国ツアーの丸木舟づくり(参加無料)

〈全国47都道府県のキャンプ場を巡りながら丸木舟をつくる〉

今後、コロナ禍において人との交流が少なくなり、このままじっとしていたら日本列島人としての「ひとつの心組み」がバラバラになってしまうような危機感を抱きます。このような状況の中、全国の子どもたちの力と心を全国リレーしながら、ひとつの丸木舟をつくり上げることは暗闇に差し込む光となるでしょう。同時に、新しい世界の暮らし方を共に創造する一歩ともなるのです。だからこそ、2022年5月から2023年5月までの一年間の全国ツアーを、皆さんのお力ともに成し遂げたいのです。

 Part1の伐採作業の後、8mの長さに切断した丸太を4tユニック車に乗せ、最初のスタート地点である北海道へ向かいます。各県1箇所のキャンプ場で、毎週土曜・日曜(2日間)のイベントを開催しながら南下を続け、47箇所目の沖縄の海で丸木舟を完成させる予定です。

 1日目の午前中は、Jomonさんこと雨宮国広(愛称:くにちゃん)が自作した絵本や、現代の機械道具、文明の象徴、鉄の道具などと共に、ものづくりのお話を、優しく語りかけます。午後からは、自分の石斧を自分で作ります。半日ほどで作れる簡単なものですが、意外と使えます。

 2日目の作業は、丸太が舟になっていく進行状態により、作業内容が各地域によって違いますが、基本的に原始の道具(石斧・木の楔・木槌・動物の骨や貝)などを使って削っていきます。湖や海のあるキャンプ場では、午後のひと時に、くにちゃんが手作りした丸木舟の試乗会も予定しています。

 2日間の作業で、石斧を手にし、木の命と向き合い丸木舟をつくります。きっとひとり一人が何かを感じることでしょう。その全国のみんなの思いがひとつの形となり、丸木舟となった時、私たちはその舟から「素晴らしい暮らしを築く航海」とは何かを学ぶことができるでしょう。

こちらの動画は前回のプロジェクト時の様子を撮影したもののダイジェスト版です。
 今回のプロジェクトはクラウドファンディングで集めた支援金で運営しています。

【スケジュール】

Part2. 全国ツアー丸木舟づくり
期間 2022年5月~2023年5月
開催場所:各地のキャンプ場
※参加費無料/各回先着順 15 名様
※対象年齢5~19歳
(以下、日時・開催場所・申し込み番号の順)
2022年5月
4日~5日 北海道(1)
14日~15日 青森県(2)
21日~22日 岩手県(3)
28日~29日 秋田県(4)

2022年6月
4日~5日 山形県(5)
11日~12日 宮城県(6)
18日~19日 福島県(7)
25日~26日 新潟県(8)

2022年7月
2日~3日 群馬県(9)
9日~10日 栃木県(10)
16日~17日 茨城県(11)
23日~24日 千葉県(12)
30日~31日 埼玉県(13)

2022年8月
6日~7日 山梨県(14)
13日~14日 東京都(15)
20日~21日 神奈川県(16)
27日~28日 長野県(17)

2022年10月
1日~2日 石川県(22)
8日~9日 福井県(23)
15日~16日 滋賀県(24)
22日~23日 京都府(25)
29日~30日 三重県(26)

2022年11月
5日~6日 奈良県(27)
12日~13日 和歌山県(28)
19日~20日 大阪府(29)
26日~27日 兵庫県(30)

2022年12月
3日~4日 鳥取県(31)
10日~11日 岡山県(32)
17
日~18日 島根県(33)

2023年3月
4日~5日 高知県(38)
11日~12日 愛媛県(39)
18日~19日 大分県(40)
25日~26日 福岡県(41)

2023年4月
1日~2日 佐賀県(42)
8日~9日 長崎県(43)
15日~16日 熊本県(44)
22日~23日 宮崎県(45)
29日~30日 鹿児島県(46)

2023年5月
20日~21日 沖縄県(47)

※具体的な開催場所(キャンプ場など)は、決定次第、ホームページ上で公開いたします。

Part3. 原始航海体験(参加無料)

〈海にお舟を浮かばせて~♪君もクルーになろう!〉

丸木舟は、2023年5月に、沖縄の海で完成させます。全国のみんなで、石斧だけで作りあげた丸木舟は、世界で唯一無二の舟となります。進水式と第1回目の試乗体験教室は、美しい沖縄の海で7月末頃開催予定です。夏本番の8月には、山口県の瀬戸内の海で、その後静岡県の浜名湖で、「3万年前の航海プロジェクト」に参加したクルーの指導のもと、原始航海が体験できます。そして、「Jomonさんがやってきた!」最終章は、山梨県の富士五湖の1つである西湖が舞台となります。世界で西湖にしかいない幻の魚、「クニマス」の生息地で、湖底には、「フジまりも」と呼ばれている球状の藻玉の美しい森があります。その他にも、今から1200年前に富士山が噴火した溶岩体に、広大な樹海が広がっています。人工物がない森は、原始時代にタイムスリップしたかのような気分にさせてくれます。さらに、富士山を眺めながら、「青龍が棲む」といわれている神秘的な西湖での試乗体験は、原始航海を満喫できることでしょう。

 この西湖での試乗体験教室は、2023年9月と10月の毎週土曜・日曜の開催(全9回)となります。これらの原始航海体験を通して、操縦が非常に難しい丸木舟をみんなと力を合わせて立派に漕げるクルーたちが誕生してくれることを願います。

Part3. 丸木舟試乗体験&原始航海体験(2023年7月~10月)

 2023年7月 沖縄県で完成した丸木舟の試乗体験と2023年9月~10月 西湖での丸木舟試乗体験は事前のお申し込みは不要です。ただし、原始航海体験は抽選となります。結果発表は2023年6月ごろとなります。

開催スケジュール・内容など:
①2023年7月29日~31日(三日間)/沖縄の海
(丸木舟試乗体験/定員なし/お申込み番号:なし)
②2023年8月19日~20日(二日間)/山口県・瀬戸内の海
(原始航海体験/定員4名様/お申込み番号:1)

③2023年8月26日~27日(二日間)/静岡県・浜名湖
(原始航海体験/定員4名様/お申込み番号:2)

④2023年9月 毎週土曜・日曜(5回)/山梨県・西湖キャンプ場(ノーム)
(丸木舟試乗体験/定員なし/お申込み番号:なし)

⑤2023年10月 毎週土曜・日曜(4回)/山梨県・西湖キャンプ場(ノーム)
(丸木舟試乗体験/定員なし/お申込み番号:なし) 

〈学びを行動に変える〉

 私は、32年間の大工人生の中で、機械道具や鉄の道具の恩恵を受けて生計を立ててきたわけですが、お金になりにくい石の道具を使った仕事が大好きです。石斧を握った時、とても優しい気持ちになれるからです。私は、「石ころを拾い、石斧を作り、木の命をいただき、小屋を作り、舟を造り、みんなで舟を漕ぐ」という原始のものづくり体験を通して、「原始人の生き方」に「新しい世界の暮らし」を創造する鍵があることを感じました。だからこそ私は、このような体験を世界中の子どもたちに伝え、共に学び合いたいのです。そして、彼らが大人になった時、「地球のためになる仕事」を胸を張ってできる社会にしたい。たとえ、お金になりにくい仕事であっても。それは、「地球上の全ての生き物たちが、幸せになる!」仕事だからです。

 私が「縄文大工」として、今までの石斧を使用した仕事から感じたことは、「原始時代の暮らし方はとてもシンプル、本当に必要なものだけを身に付け、人間も動植物と同じ生態系の中で、楽しく仲良く面白く自然に暮らす」というものです。しかし、その野性的に見える彼らの暮らしの数々の遺物の中に、「人間としての文化を豊かに築き上げながら進歩してきた人たち」を感じました。

 今、私たち現代人は、「地球上のすべての生き物たちと、楽しく仲良く面白く」暮らしているでしょうか?残念ながらできていないのではないでしょうか。文明の発達により私たちの暮らし方は、地球の自然環境をも変えてしまうほどの脅威的なものとなりました。30年に1度あるかないかの確率で発生するといわれている「異常気象」が、世界各地で頻発しているのです。その原因は、「温暖化」と言われるもので、私たちの暮らしが毎日排出する莫大な量の二酸化炭素が、引き金となっているのです。

 世界中の人たちが、「文明的暮らしが破滅的暮らしになっていること」を感じた今こそ、新しい暮らし方に挑戦していく時ではないでしょうか。「Jmonさんがやってきた!」での学びを行動に変え、すべてのものと力を合わせて、いつまでも青く輝く地球船(丸木舟)を漕いでいくことのできる暮らしを創造していきましょう。「楽しく仲良く面白くね!」それが航海成功の鍵なのです。

〈子どもにかけられた一言が忘れられない〉

 2019年夏、3万年前の航海徹底再現プロジェクトが無事終了しました。その後、私は子どもたちにこの体験での学びを伝えたくて、地元の小学校で丸木舟試乗体験教室を開催させていただきました。たくさんの小中学校でこのような学びの場を開くことを目指し、活動をスタートさせたのです。ところが、コロナ禍が来襲し公共の場での授業は一切できなくなりました。そんな中、キャンプ場での授業に活路を見つけた私は、山梨県西湖にあるキャンプ場ノームと出会いました。そして、2020年夏に一隻の丸木舟をキャンプ場に訪れた子どもたちとつくり上げたのです。どの子どもたちも、素晴らしい笑顔と好奇心でものづくりと向き合う、頭の良い子どもたちでした。それなのに、1人の子どもが私の横に来て悲しそうな顔でポツリと呟いたのです。「ぼくはバカなんだよ」彼の心の叫びを聞いた瞬間、学校の勉強ができないことが原因で、このようなことを思い込ませてしまった大人の責任を感じました。その時私は、「だれひとりとして自分がバカだなんて思わせない教育をしなければ」と感じたのです。

 丸木舟づくりには、すべての子どもたちの目をキラキラと輝かせる力があります。その輝きの中には、自分の力でものをつくる楽しさがあるからです。それはまさに、他の動物と違う「道具を手にしてものをつくる人間らしさ」の体感なのです。私は、縄文大工として多くの子どもたちに、そのような体験の機会をつくりたい。また、人間として「地球上のすべての生き物のことを思いやるものづくり」とは何かを、共に学び合っていきたいのです。

 今回の「Jomonさんがやってきた!」プロジェクトを、ぜひみなさん応援して下さい。未来のすべての子どもたちが笑顔になれるように、そして、本当に優しい心を持った大人になるために・・・。